SDGs講座:実践編
単元1 「便利」ってどういうことだろう:身の回りの道具から

1■見出し部(Identification Division)

1.1●概括(Overview Section)

管理ナンバー(Management Number)
slu80_sdgs021_kono
分野(Field)
SDGs(持続可能な開発目標)
題名(Title)
SDGs講座:実践編
副題(Subtitle)
単元1 「便利」ってどういうことだろう:身の回りの道具から
セールスポイント(Sales Point)
学びての反応をみながら授業を展開するスタイルで、小学校での現場経験が豊富なエキスパートによるコンテンツ。

1.2●著作(Copyright Section)

作成者(Author)
河野 晋也
所属(Affiliation)
大分大学大学院
改変履歴(Version & Date)
Ver. 2.0 2021年8月9日

学協会・団体による監修等:
 本構造化学習ユニットで展開された内容は、日本ESD学会との連携により制作されたものです。

2■手順部(Procedure Division)

※「手順部」は「導入」「展開」「まとめ」からなる。

2021年8月9日
SDGs講座「実践編」
担当:河野 晋也(大分大学大学院)
○単元1 「便利」ってどういうことだろう:身の回りの道具から

2.1●導入(Introduction Section)

※新しい学習への準備を整える

<内容・進行>
単元1. 「便利」ってどういうことだろう:身の回りの道具から

<スライド1>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

☆30人程度の少人数を想定しているので、出席表などは今回は用いず、目視で出席を確認する。
☆担当者の自己紹介(5/5)
☆本講座の授業のねらいと評価の方法について説明する.
「快適な暮らしを追求してきた歴史やそれを支える資源の有限性に目を向け、生産と消費に関する環境負荷の大きさを知る。私たちの消費行動は、一番身近な投票行動であるという意識をもち、自分たちが何気なく生産・消費・廃棄する行為をSDGsの様々なゴールと結びつけることによって見直し、改善をはかる。」
 →ざっくり、普段の生活と持続可能な社会との関連にきづいて、ライフスタイルを見直そう、ということが伝わればいい。(5/10)
☆全体で学生の考えを共有する際には、受講生の発言に教員がコメントを随時おこない,さらに問いかけて学生の意見を引き出したり、学生の考えをもとに話題を広げたりしながらすすめる。また次の受講生を指名する際には、「似たような考え」「ちがった考え」それぞれに挙手を求め,学生の意見をつなげていくつもりで進行していただきたい。

2.2●展開(Development Section)

※情報提示:新しい事項を組み込む

【1】身の周りの道具

<スライド2>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

☆新しい家電やAI技術などを話題に出しながら便利になり続ける社会についてイメージを持ってもらう。(3/13)
☆隣の学生とペアを組ませ、簡単な自己紹介と、2つの質問について意見交換(5/18)
☆数人を指名して、どんな話が出たのかを共有する。受講生の発言にコメントを随時行い、問いを進めたり、ひろげたり。(5/23)

・今日のテーマ:「便利」ってどういうことだろう
・【考えてみよう】
 「10年前には見られなかったもの」「10年間で便利になったもの」って、どんなものがあるだろう?
・【考えてみよう】
 「その道具は、どのように変わっていったのだろう」
☆おそらく電化製品やIT機器に関する道具の普及や、「早くなった」「簡単になった」「便利になった」「軽くなった」といった便利さについての発言が想定される.
☆思いもよらないものが出てきた場合は,それをクラスで共有して面白さを感じられたら。

1.身の周りの道具ー2

<スライド3>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

・『指一本でできること』もたくさん。
◎写真3枚(洗濯機,シャワー&自動給湯風呂,電灯スイッチ)
☆ppt2で出た発言をふまえて受講生がイメージする「便利さ」を補足する。
☆学生が持つ便利さについてのイメージを補足する方法として「身の回りにある指一本でできること」を紹介したり、探させる。興味を持ったら、ほかにどんな便利な道具があるか話を広げていくとよい。(3/26)

1.身の周りの道具ー3(家族の食事風景)

<スライド4>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

◎写真教材計8枚
・昭和初期(家族のだんらん写真1,料理準備の道具の写真1)
・1950~60年頃(家族のだんらん写真1,料理準備の道具の写真1)
・1970~80年頃(家族のだんらん写真1,料理準備の道具の写真1)
・1990~2000年頃(家族のだんらん写真1,料理準備の道具の写真1)
炊飯器、お風呂、蛍光灯、電子レンジ・・・

むかしの道具はどんな姿だったのだろう
☆便利な道具がないころ、どんな生活をしていたのだろう、という問いかけを全体に行い、適宜指名して発言を求める。
☆「おじいちゃん,おばちゃんの家でみたことはありませんか」「どんな道具なら使ったことがありますか」「昔話でみたことがありませんか」等,補足しながら発言を求めていく.
☆イメージをもちにくいようであればppt5を提示して,受講生の発想を広げる.(5/31)

1.身の周りの道具ー4(地域の生活風景)

<スライド5>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

◎参考写真5枚(奈良市今昔写真集)
☆昔の道具を使っている画像があればうれしいが、このシートを削除しても問題ない。
☆「いつごろから便利な生活に変わっていったのだろう」(5/36)
☆ほとんどの受講生が、「昭和」「戦後」「高度経済成長期」程度の答えを持っていうことを想定した、たしかめる意味での問い(時間がなければ問いかけずに進めてもよい)
☆受講生同士をつなげる猶予があれば、ある受講生を指名し,クラス全体への共有を求める.
☆次の受講生を指名する際には、「似たような考え」「ちがった考え」それぞれに挙手を求め,共有を求める.

【2】高度経済成長と生活スタイルの変化

<スライド6>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

・【考えてみよう】
便利な道具がふえたことで、わたしたちの生活や社会はどのように変わっていったのだろう。
グリコのおもちゃを見ながら考えよう

◎参考写真3枚(グリコキャラメル本体,そのおまけ)
https://www.glico.com/jp/health/contents/omocha/(グリコ公式HP,55億個のおもちゃに宿る、創意工夫の精神,2021年12月31日確認)

☆高度経済成長期を契機として、便利な道具が増えたことで、生活や社会の様子がどのようにかわっていったのか、をこれから考えていくことを伝える。(今はまだ問いかけない)(4/40)

2.高度経済成長と生活スタイルの変化ー2

<スライド7>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

◎比較用写真資料あり(計4枚,各時代2枚)
・1921-1934(T10-S9)戦前のおもちゃ
・1935-1942(S10-S17)戦中のおもちゃ
・出典:森永卓郎(2013)「グリコのおもちゃ図鑑」、プレジデント社

☆戦前のおもちゃと戦中のおもちゃを見せ、違いを発見させる。(スライド8に続くための練習問題)
☆気づきが少なければ、「材料」「モチーフ」に着目して考えることを伝える。(3/43)
☆ペアで4分程度、その後全体で6分ほど(10/53)
☆次の受講生を指名する際には、「似たような考え」「ちがった考え」それぞれに挙手を求め,共有を求める.
☆材料の変化やモチーフの変化に着目することができていれば、特に取り上げる。
☆受講生の発言に教員がコメントを随時おこない,問いをすすめたり広げたりしながら、材料からは当代の産業や経済について、モチーフからは当時の人々のあこがれについて知ることができることを伝える。
声掛け例
・どんなちがいがあるだろう?
・何をモチーフにしているのだろう?
・何を材料にしているのだろう?

2.高度経済成長と生活スタイルの変化-3

<スライド8>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

◎比較用写真資料あり(計8枚,各時代2枚)
・1947-1952(S22-S27)
・1953-1957(S28-S32)
・1958-1966(S33-S41)
・1967-1980(S42-S55)
・出典:森永卓郎(2013)「グリコのおもちゃ図鑑」、プレジデント社

☆スライド7と同様の進め方で、
☆戦中以後のおもちゃも提示し、それぞれどのように変化していったのグループごとに話し合う。
☆全体でも共有する。受講生の発言に教員がコメントを随時おこない,問いをすすめたり広げたりする。(17/70)

2.高度経済成長と生活スタイルの変化-4

<スライド9>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

・1956年度経済白書
「もはや戦後ではない」
1955年~1973年までの19年間の、日本の急速な経済成長。
・経済成長率が年平均10%以上
・国民総生産(GNP)15年で4倍以上
≪要因は≫
 ・技術革新の導入
 ・投資の増加
 ・若年労働力の確保

☆それまでに共有したことをつなげながら、スライドに示した生活の変化、ライフスタイルの変化、道具の変化について総括する。(7/77)
☆電化製品の普及や三種の神器、便利さ、女性のライフサイクルの変化など、高度経済成長期と社会の変化について、キーワードとなる言葉がそれまでに出ていたら、受講生の言葉を引用しながら総括する。(「こう変わっていった」という教員の見方を伝えるとともに、学生の見方や捉え方を補足するように)

2.高度経済成長と生活スタイルの変化-5

<スライド10>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

☆(このスライドは補足資料として)電化製品の普及や三種の神器、便利さ、女性のライフサイクルの変化など、高度経済成長期と社会の変化について、キーワードとなる言葉がそれまでに出ていたら、受講生の言葉を引用しながら総括する。

・「三種の神器(冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビ)」
・「3C(カー・クーラー・カラーテレビ)」などのように、耐久消費財が普及して、家電市場が拡大。人々の生活水準も向上。
※ 自動で安全に、すばやく、安く、誰でも家事ができる。
=女性が家事に手を取られない。
・わたしたちが求めている便利さ

◎資料(グラフ)
テレビの普及率の変遷
主要耐久消費財等の普及率(一般世帯)(平成21年3月末)
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/2009/0903fukyuritsu.xls(内閣府,2009年5月5日アクセス)
白黒テレビのデータ
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2650.html(honkawa,2009年5月5日アクセス)

【3】来週に向けて(1):高度経済成長の負の側面

<スライド11>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

・高度経済成長期の公害
重化学工業化のために産業公害が拡大し、四大公害(水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく)が発生

☆高度経済成長期の重化学工業によって、どのような負の側面があったのか問う(多くの学生は公害について知っていると思うので、既有知識を引き出すために。これまでの学習を振り返らせてもよい)(3/80)
☆重化学工業によって作られた製品は、グリコのおもちゃで確認したようなプラスチック製品や、肥料であることを伝える。肥料を作ることは、農村の作業が三ちゃん(おじいちゃん、おばあちゃん、おかあちゃん)だけで可能になり、都市部へ出稼ぎに出られるようになった。その意味で、プラスチックも、農薬や肥料も高度経済成長には欠かせない製品だった。

◎資料,表(4大公害について:発生年,発生地域,原因企業,原因物質,症状https://www.nies.go.jp/nieskids/oitachi/yougo02.html
 www.nies.go.jp › nieskids › oitachi › yougo02(国立研究開発法人国立環境研究所HPいま地球がたいへん!環境を守るNIESのかつやく,用語集「四大公害病」をもとに表を作成,2021年12月31日確認)

☆その上でこのPPTを見せ、来週以降、私たちの便利な生活がうまれるまでにどのような負の側面があったのか、を考えていくことを伝える.

3.来週に向けて(2):公害を「支える」社会の仕組み

<スライド12>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

☆来週以降学んでいくことではあるが、現時点で高度経済成長とその負の側面が、SDGsにどんな関係があるか、考えたことを話してもらう(それをふまえてレポートに反映させてもらう)。(5/85)

◎資料 SDGSの17の目標
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/(ユニセフクラブ,2021年12月31日確認)

目標 1. 貧困をなくそう
目標 2. 飢餓をゼロに
目標 3. すべての人に健康と福祉を
目標 4 . 質の高い教育をみんなに
目標 5. ジェンダー平等を実現しよう
目標 6. 安全な水とトイレを世界中に
目標 7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
目標 8. 働きがいも経済成長も
目標 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標 10. 人や国の不平等をなくそう
目標 11. 住み続けられるまちづくりを
目標 12. つくる責任、つかう責任
目標 13. 気候変動に具体的な対策を
目標 14. 海の豊かさを守ろう
目標 15. 陸の豊かさを守ろう
目標 16. 平和と公正を全ての人に
目標 17. パートナーシップで目標を達成しよう

2.3●まとめ(Summary Section)

※出来具合を確かめ忘れないようにする

【4】課題レポート

<スライド13>
[File] mat_sdgs021-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1KPvd8yCAsrXVrOGvaNTg4EO9Y-8JrcyR/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

☆課題レポートの説明。だいたい毎週こんなかんじのレポートを課します。(5/90)
・構造化授業サマリ
設問1 [事実としての根拠]得られた新しい知識
※今回知ったことをまとめます。聞いた言葉を使って「根拠」を明示してください。
設問2 [自己の振返り]浮かび上がってきた課題
※自分ごととして「振返り」ます。浮かび上がってきた自分の課題を書いてください。
設問3 [論拠の創造]自分の未来への意味
※自分にとっての意味を考え、自分の未来につなげる「論拠」を創ってください。
+α 余裕があったら、グリコのおもちゃ、遊んでみてください。
・終わり

3■備考部(Remark Divison)

※「備考部」は「注記」と「参考文献」節からなる。

3.1●注記(Note Section)

3.2●参考文献(Reference Section)

湯本浩之(2021)
「SDGs教材映像リスト」(video_list_SDGs_yumoto_20210712.pdf)
https://drive.google.com/file/d/1WP7Szx5Dl8YSn3aPR6g49TM3IR1ikbEG/view?usp=sharing

3.3●配布条件(Distribution Condition Section)

選択肢 中項目 備考
Public Domain 改変・再配布自由
Creative Commons 対応 改変許諾(Permission for Change) ※「改変許諾」か「改変禁止」のどちらかを指定する。
改変禁止(Without Modification)
継承(Share Alike) ※「継承」「商用許諾」「非営利」のいずれかを指定する。
商用許諾(Commercial) ※授業目的以外のオープンキャンパス等で利用するには商用許諾が必要。
非営利(Noncommercial)

[CC BY] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求する。
[CC BY-NC] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定する。
[CC BY-ND] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、いかなる改変も禁止する。
[CC BY-NC-ND] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定し、いかなる改変も禁止する。
[CC BY-SA] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品と同じライセンスを継承させた上で頒布を認める。
[CC BY-NC-SA] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定し、作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品と同じライセンスを継承させた上で頒布を認める。
(注)クリエイティブ・コモンズ(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(2021))を参照。

4■環境部(Environment Division)

4.1●ハードウエア(Hardware Section)

4.1.1★教室種別(Classroom Type)

pptを投射できるスクリーン,プロジェクタ,ノートPC等(教員用)
課題(毎時のふりかえりレポート)を提出が可能なLMS
可動式の机椅子があれば望ましいが,必須ではない.

講義室 演習室 実験室
体育館 運動場 PC教室
CALL教室 Online

4.1.2★プレゼンテーション設備(Presentation Facility)

移動式ホワイトボード(各グループに1台あるとよいが、なくても可)

ホワイトボード(黒板)(White(black)board) 教材提示装置(Presentation Camera)
ビデオテープ(Videotape) CD, DVD or BluRayDisc
液晶プロジェクタ(Liquid-Crystal Projector) ウェブカメラ(Web Camera)
教卓PC(Teacher PC)

4.2●ソフトウエア(Software Section)

アンケート等は学習管理システムを利用する。

学習管理システム(Learning Management System) ウェブ会議サービス(Web Meeting Service)

5■戦略部(Strategy Division)

※「戦略部」は「学習戦略」「成績評価」「働き掛け」からなる。

5.1●学習戦略(Learning Strategy Section)

※「学習戦略」節は「授業形態と組合せタイプ」「授業方針」「学習目的と形成的評価」からなる。

5.1.1★授業形態と組合せタイプ(Style of Class & Class Combination)

授業時間:1単元あたり90分。

選択肢1 選択肢2 備考
[F2F]対面授業(Face-to-Face Class)
オンライン授業(Online Education) [DOC]資料配信型(Material Distribution) ※授業形態の選択:オンライン授業の場合,授業形態を[DOC][REC][LIVE]から選択する。
PDFファイル等による資料配信
[REC]オンデマンド型(On-Demand) 非同時動画配信
[LIVE]ライブ型(Real-Time) 同時動画配信
[B]ブレンド型(Blended) ※組合せタイプの選択:オンライン授業の場合,組合せタイプを[B][D][H]から選択する。
P授業の回によって、対面[F2F]とオンライン[LIVE][REC][DOC]を切り替えることで組み合わせる(ローテーション型授業や反転授業など)。受講する授業形態を決めるのは教員である。
[D]分散型(Distributed) クラスをグループに分けて、一方を対面授業[F2F]とするときには他方をオンライン授業[LIVE][REC][DOC]とし、授業の回によって入れ替える。対面授業の三密対策に有効である。対面授業の受講する授業形態を決めるのは教員である。
[H]ハイフレックス型(HyFlex) 対面授業[F2F]を実施する際、同時動画配信[LIVE]しつつ、その授業動画を収録して非同時動画配信[REC]することによってオンデマンド授業としても参加可能とする。受講する授業形態[F2F][LIVE][REC]を決めるのは学生である。HyFlexはHybrid-Flexibleの略。
【参考文献・URL】「ハイフレックス型授業実践ガイド(PDF版)」, 『ハイフレックス型授業実践ガイド』, 全学教育推進機構教育学習支援部サイバーメディアセンター, p. 2, 大阪大学.
https://www.tlsc.osaka-u.ac.jp/project/onlinelecture/hyflex.html(2021年1月25日アクセス)

5.1.2★授業方針(Class Policy)

講義中心(Lecture) 演習中心(Practice) ワークショップ中心(Workshop)
体験型学習(Experimence-Based) 問題解決型学習(Problem-Based) プロジェクト型学習(Project-Based)

5.1.3★学習目的と形成的評価(Learning Objective & Formative Assessment)

【学習目的】
快適な暮らしを追求してきた歴史やそれを支える資源の有限性に目を向け、生産と消費に関する環境負荷の大きさを知る。
私たちの消費行動は、一番身近な投票行動であるという意識をもち、自分たちが何気なく生産・消費・廃棄するライフスタイルをSDGsの様々なゴールと結びつけることによって見直し、改善をはかる。

選択肢 備考
知識獲得型(Knowledge) 知識の獲得を主たる目的とする。
[形成的評価の例]獲得を目指す「知識」は何か?
個別的知識を小テスト、統合的知識をレポートで評価。
技能習得型(Skill) 技能(スキル)の習得を主たる目的とする。
[形成的評価の例]習得を目指す「技能(スキル)」は何か?
実践結果とその振返りで、自己評価・同僚評価(注3)。
認知変容型(Cognition) 認知・態度の変容を主たる目的とする。
[形成的評価の例]変容を期待する「認知・態度」は何か?
想定される認知バイアスや態度を事前アンケートで評価、学習後の変容を事後アンケートで評価。事前・事後の比較で「認知・態度」の変容を評価。

5.2●成績評価(Grading System Section)

選択肢 備考
[形成=成績] 形成的評価による教育指導を全面的に成績評価する方法
(例)形成的評価の内容を点数化して取り入れる
[形成→成績] 形成的評価による教育指導の一部だけで成績評価する方法
(例)形成的評価の提出状況だけを点数化して反映させる
[形成≠成績] 形成的評価による教育指導を成績評価に取り入れない方法
(例)形成的評価は用いず、レポート・アンケート等で成績評価する

5.3●働き掛け(Encouragement Section)

【働き掛けについての特記事項を書く】

選択肢 個数(半角数字) 備考
授業素材の「核」の個数(Number of Leaning Nucleus) 13 原理的に1以上で、一般的に複数個:学習の素材となる核の個数。一般には、教授内容(what)のための核と動機づけ(why)や振り返り(reflection)の学習素材からなる。
ガニェ指標の個数(Number of Gagne Index) 5 変域[0, 9]:教授法的側面からの学習の容易性の指標で、ガニェの9教授事象(Gagné's Nine Events of Instruction)にどの程度のっとっているかの度合い。9教授事象(注意喚起、目標提示、前提条件、新事項提示、指針提示、練習機会、振返機会、成果評価、保持移転)のうちのいくつが該当するかで算出。
場設モードの個数(Number of safety-mode) 32 指示(-1)⇔開放(+1):「主体的に学ぶ」態度を心理的安全性の観点から促すために、学習者の情意的側面への働きかけによって場を設える教員の言動。「指示」:学生の学習行動を促す教員の明確な指示、「開放」:安心な学習態度に導く教員の言動。
対話モードの個数(Number of Dialogue-mode) 13 自己(-1)⇔同僚(+1):「対話的に学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「自己」:自己内の対話、「同僚」:同僚との対話を促す教員の言動。
視界モードの個数(Number of Birdeye-mode) 1 虫目(-1)⇔鳥目(+1):「深く学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「虫目」:虫の目(具体化)の視点、「鳥目」:鳥の目(抽象化)の視点に導く教員の言動(具体化は形式論理の「演繹推論」、抽象化は「帰納推論」に発展的に対応)。
事由モードの個数(Number of Warrant-mode) 19 事実(-1)⇔理由(+1):「深く学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「事実」:事実や事実の記述、根拠、「理由」:理由を与える意味や価値、論拠に焦点を当てる教員の言動(事実は非形式論理の「根拠」、理由は「論拠」に対応)。

本文

【分析担当】阪井和男(明治大学)
分析表: slu80_sdgs021_kono_TBL.pdf
https://drive.google.com/file/d/1fDxndpd3OKtRC9rdVfC83OK8TuHy0YwO/view?usp=sharing
分析図: slu80_sdgs021_kono_FIG.pdf
https://drive.google.com/file/d/1FeYuheVfm6FFXoVyFICRbp8-_hAacU46/view?usp=sharing