SDGs講座:実践編
単元2 高度経済成長と私たちの生活様式

1■見出し部(Identification Division)

1.1●概括(Overview Section)

管理ナンバー(Management Number)
slu80_sdgs022_kono
分野(Field)
SDGs(持続可能な開発目標)
題名(Title)
SDGs講座:実践編
副題(Subtitle)
単元2 高度経済成長と私たちの生活様式
セールスポイント(Sales Point)
学びての反応をみながら授業を展開するスタイルで、小学校での現場経験が豊富なエキスパートによるコンテンツ。

1.2●著作(Copyright Section)

作成者(Author)
河野 晋也
所属(Affiliation)
大分大学大学院
改変履歴(Version & Date)
Ver. 2.0 2021年8月9日

学協会・団体による監修等:
 本構造化学習ユニットで展開された内容は、日本ESD学会との連携により制作されたものです。

2■手順部(Procedure Division)

※「手順部」は「導入」「展開」「まとめ」からなる。

2021年8月9日
SDGs講座「実践編」
担当:河野 晋也(大分大学大学院)
○単元2 高度経済成長と私たちの生活様式

2.1●導入(Introduction Section)

※新しい学習への準備を整える

<内容・進行>
公害を「支える」社会の仕組み

☆全体で学生の考えを共有する際には、受講生の発言に教員がコメントを随時おこない,さらに問いかけて学生の意見を引き出したり、学生の考えをもとに話題を広げたりしながらすすめる。
☆また次の受講生を指名する際には、「似たような考え」「ちがった考え」それぞれに挙手を求め,学生の意見をつなげていくつもりで進行していただきたい。

【1】前回のおさらい(1):公害を「支える」社会の仕組み

<スライド2>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

資料:
SDGs 17の目標
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/(ユニセフクラブ,2021年12月31日確認)

目標 1. 貧困をなくそう
目標 2. 飢餓をゼロに
目標 3. すべての人に健康と福祉を
目標 4 . 質の高い教育をみんなに
目標 5. ジェンダー平等を実現しよう
目標 6. 安全な水とトイレを世界中に
目標 7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
目標 8. 働きがいも経済成長も
目標 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標 10. 人や国の不平等をなくそう
目標 11. 住み続けられるまちづくりを
目標 12. つくる責任、つかう責任
目標 13. 気候変動に具体的な対策を
目標 14. 海の豊かさを守ろう
目標 15. 陸の豊かさを守ろう
目標 16. 平和と公正を全ての人に
目標 17. パートナーシップで目標を達成しよう

☆先週末は、現時点で高度経済成長とその負の側面がSDGsにどんな関係があるか、考えたことを話してもらい、レポートに反映させてもらった。いくつかを紹介する。(5/5)

1.前回のおさらい(2):グリコのおもちゃ

<スライド3>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

①何をかたどっているかな・・・ただの・・・動物かな?
 その時代の“あこがれ”が見える。
②素材は何が使われているかな・・・木に戻ったのはなぜだろう?
 高度経済成長以降だんだん、プラスチックが利用されるようになってきた。

資料:
参考写真3枚(グリコキャラメル本体,そのおまけ)
https://www.glico.com/jp/health/contents/omocha/(グリコ公式HP,55億個のおもちゃに宿る、創意工夫の精神,2021年12月31日確認)

☆先週の『おもちゃを見る視点』は何だったか、尋ねて、以下の①②をおさらいする。
☆今のおもちゃで遊んだ人がいれば感想を聞き、同じ視点で見て気付くことを2、3人に聞く(8/13)
☆情報端末が普及している社会、プラスチックの問題から木を使用していることなどに言及できればうれしい

1.前回のおさらい(3):高度経済成長の負の側面

<スライド4>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

高度経済成長期の公害
 重化学工業化のために産業公害が拡大し、四大公害(水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく)が発生

◎資料,表(4大公害について:発生年,発生地域,原因企業,原因物質,症状)
https://www.nies.go.jp/nieskids/oitachi/yougo02.html
 www.nies.go.jp › nieskids › oitachi › yougo02(国立研究開発法人国立環境研究所HPいま地球がたいへん!環境を守るNIESのかつやく,用語集「四大公害病」をもとに表を作成,2021年12月31日確認)

☆高度経済成長の負の側面に目を向けることを通して、自分たちの暮らしを見つめなおすという場の設定を改めて。今日は特に熊本で起こった水俣病に着目することを伝える。改めて、水俣病について知っていることを数人にあてて話させる。(7/20)

2.2●展開(Development Section)

※情報提示:新しい事項を組み込む

【2】公害を「支える」仕組み

<スライド5>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

水俣病の年表
1942年ごろから水俣病らしい症例がみられ始める
1953年 最初の水俣病患者(5歳11か月の女の子)
    その後1956年までに54人発症、17人死亡
1954年 ネコ踊り病が新聞記事になる
1956年 「原因不明の中枢神経疾患」として保健所に報告。
       この日が水俣病公式発見の日
1958年 排水をすてる場所を変更。
1959年 工場排水を投与した猫が水俣病を発症。工場責任者に報告
     サイクレーターの設置
1961年 新潟で水俣病が発生
1967年 新潟水俣病患者が裁判を起こす
1968年 メチル水銀を発生させるアセトアルデヒド製造を中止
    メチル水銀化合物と断定。
1969年 熊本の水俣病患者が裁判を起こす

資料:
https://minamata195651.jp/pdf/kids/manabu_1-14all.pdf(水俣市立水俣病資料館HP, こどもと学ぶ水俣病pdf版, 2021年12月31日確認 )
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/212537.pdf(新潟県, 新潟水俣病のあらまし〔令和元年度改訂〕pdf版, 2021年12月31日確認)

☆水俣病の特徴の一つとして、解決(まだされていないと言ってよいが)の取り組みがなかなか始まらなかったということをpptを参考に、伝える。(裁判さえ始まればOKというわけではないけれど、という言葉をそえていただきたい)
☆なぜ熊本では被害が明らかになって以降も解決のための取り組みが本格化しなかったのか近くのひとで話し合ったり、全体で考えを共有したり。(10/30)

2.公害を「支える」仕組み(2)

<スライド6>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

「患者隠し」が生まれる仕組み
○当初発症したのは漁民が多かった
=天草からの移民が多く、もともと差別の対象になりがちだった
=「漁民がかかる病気」に罹患したことが言い出せない
○発症したことが明らかになると水俣の魚が売れなくなる
=漁師は生活できなくなるため、感染したことを隠す。
○当時のチッソは地域の発展には欠かせない一流企業“チッソ城下町”
=水俣の発展のためには、チッソがなくてはならない。
=日本の化学工業をリード・・・チッソ工員であることは誇り
=従業員にとってもチッソがなければ水俣市で暮らしていけない
(・・・裁判を起こしたことを同じ市民から責められたり、勝ってしまったと嘆く患者もいた)
○後には見舞金受給に対するねたみ
・・・罹患しても症状は、本人しかわからない(サボっているように見える)

資料:
https://minamata195651.jp/pdf/minamata_watashitati.pdf,7.水俣病が起きてどんな差別があったの?「水俣病とわたしたち」 ~公害や環境を学習するこどもたちのために~ pdf版編集・発行 水俣市立 水俣病資料館,2021年12月31日確認

☆患者隠しについて伝え、「患者になった」ということをなぜ隠さなければならなかったのか、なぜ工場の責任を追及することが難しいのか、という点について掘り下げる。
☆スライド5で話がこの点まで及んでいることも考えられるので、学生の意見を補足するためのppt6としていただいてもいい(10/40)

【3】公害を「支える」社会の仕組み

<スライド7>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

環境・社会 < 経済 という社会全体の考え方が公害を「支える」

資料:
図『公害を「支える」社会の仕組み』
https://minamata195651.jp/pdf/minamata_watashitati.pdf,(7.水俣病が起きてどんな差別があったの?「水俣病とわたしたち」 ~公害や環境を学習するこどもたちのために~ pdf版編集・発行 水俣市立 水俣病資料館,2021年12月31日確認)より図を作成.

☆さらに学生の考えを補足するための資料として、ppt7を提示する。チッソの恩恵を受けていた人はだれだろう?、チッソが止まると困るのは誰だろう?、などと問いかけたり、もし意見が出なければチッソ城下町である水俣市以外にも恩恵を受けていた人がいないだろうかと追加発問しながら、公害を当時の社会全体が支えていたという見方について、吟味する。(水俣病を社会全体が支えていた、という見方はできないかな?)(10/50)

3.公害を「支える」社会の仕組み(2)

<スライド8>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

社会全体の考え方が公害を支えてしまっていたと考えれば・・・
・当時の企業や工場は確かに責任があるだろう・・・。
・当時高度経済成長を疑わなかった人たちには、加害者ではないのかな。
・水俣市民は、被害者であり加害者でもあり・・・。
・結果、今の生活があるとすれば、私たちは起こした責任はなくても解決する責任はあるかも。
・水俣の患者たちは確かに被害者と言えるだろう。
・患者ではない市民たちも差別の対象になっていて・・・
・その魚を食べる可能性はすべての人にあったわけだから、被害も・・・

資料:
https://minamata195651.jp/pdf/minamata_watashitati.pdf,(「水俣病とわたしたち」 ~公害や環境を学習するこどもたちのために~ pdf版編集・発行 水俣市立水俣病資料館,2021年12月31日確認)

☆「公害を当時の社会全体が支えていたという見方」ができるとすれば、さらにそれをひろげると、加害者も被害者も、もっと広くとらえることができるかもしれない加害者と被害者が明確に分けることができないかもしれないという見方を紹介していく。
☆さらに、このように考えると、私たちの考え方が社会づくりや公害などの問題に強く影響を与えているかもしれない、という点で価値観や考え方を見直していく必要性に言及したい(5/55)

【4】持続可能な開発

<スライド10>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

・経済成長
・患者の人権
・海の資源

・持続可能な開発のためには、「経済」「社会」「環境」という3側面が、バランスのとれた統合された形で達成されることが求められる。
・1987年「環境と開発に関する世界委員会」報告書『Our Common Future』「将来の世代の欲求を満たしつつ,現在の世代の欲求も満足させるような開発」
・私たちの生活と、SDGsとの関連はとても大きい

資料:
・図 SDGs17の目標
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/(ユニセフクラブ,2021年12月31日確認)
・『Our Common Future』
https://www.env.go.jp/council/21kankyo-k/y210-02/ref_04.pdf(2021年12月31日確認)

【5】私たちの生活は地球何個分?

<スライド11>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

エコロジカル・フットプリントという考え方
・・・人間活動が環境に与える負荷を、資源の再生産および廃棄物の浄化に必要な面積として示した数値
・簡単に言うと「今の人間が生活を続けるために必要な土地面積の合計」
人が生きるためには資源を生み出す土地が必要
=耕作地・牧草地・漁場・CO2吸収地・森林・生産阻害地(店舗など)
・今の人類の生活を支えるためには、地球1.6個分の表面積が必要(2020年現在)

資料:
https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4402.html(WWFジャパンHP,過去50年で生物多様性は68%減少 地球の生命の未来を決める2020年からの行動変革,2021年12月31日確認)

☆私たちのくらしが地球に与えている負荷を、見やすくする方法の一つとして「エコロジカルフットプリント」の考え方を紹介する。簡単に言うと、「地球を踏みつけている足跡の大きさ(現在地球の面積の1.6倍の大きさで踏んでいる)」(5/68)
☆以下スライド12~を補足的に使って説明。

5.私たちの生活は地球何個分?(2)

<スライド12>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

・オーバーシュート
地球のストックを食いつぶす状態。
環境容量(バイオキャパシティ)を超えた資源消費
・バイオキャパシティ
土地が供給できる再生可能な資源生産量と廃棄物吸収量
・バイオキャパシティ122億gha
・1.7倍
・2014年エコフット206億gha

資料:
グラフ:エコロジカルフットプリント (
https://www.wwf.or.jp/aboutwwf/earth/
 WWFジャパン・GFN共同報告書「環境と向き合うまちづく.り-日本のエコロジカル・フットプリント2019-」2021年12月31日確認)

☆説明する:どんどん地球の資源を利用していくので、本来使えるはずの量を使い切った状態をオーバーキャパシティという。
☆じゃ、使い切った後、資源はどこから借りてくるのか(5/73)

5.私たちの生活は地球何個分?(5)

<スライド15>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

・オーバー・シュート・デイ
・世界の人々の消費量が、1年間に地球環境が生産できる自然資源の量を使い切った日
・2020年は、8月22日(日本は5月12日)
・2019年は、7月29日
・2018年は、8月1日
・2017年は、8月2日

資料:
グラフ:オーバー・シュート・デイ
WWFジャパン
https://www.wwf.or.jp/activities/news/4390.html(2021年12月31日確認)

☆説明:2020年はコロナの影響で経済が停滞したことで減っている。

【6】いつからオーバーシュート?

<スライド16>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

・私たちはどんな価値観をもってくらしているんだろう

資料:
グラフ:日本のエコフィット
WWFジャパン・GFN共同報告書「環境と向き合うまちづく.り-日本のエコロジカル・フットプリント2019-https://www.wwf.or.jp/activities/data/20190726sustinable01.pdf(2021年12月31日確認)

☆水俣病は誰が見ても問題だが、止められなかった理由として今日は、社会全体の構造に原因を求めて考えてみた。こういう構造は、高度経済成長や近代化によって生まれ、経済>環境・社会 という価値観が(意識していなくとも)私たちのあたりまえになっているかもしれない。・・・こちらからの見方の提案、学生がどのように捉えるか問いかけを。

2.3●まとめ(Summary Section)

※出来具合を確かめ忘れないようにする

【7】次回に向けて:買い物をするときの「基準」

<スライド17>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

・価値観=ものごとの良しあしを考える際の基準
例)
・牛乳を買う:後ろのほうからとっちゃう・・・新しいもの
・服を買う :ネットやユニクロで買う・・・安いもの(≒量多い)

☆私たちの生活スタイルや価値観を見やすくするために、このあと数時間は私たちの消費行動に着目することを伝え、以下の問いかけをする。
☆最近した買い物(特別な買い物ではなく、普段の買い物が良いと思います)について尋ね、なぜその商品を選んだのか、良しあしの基準を考えさせる。出てきた基準について、板書しながら整理する。(8分)
☆次回以降、わたしたちの消費生活の中で重視している価値観を取り上げていくことを伝える(3分)

【8】課題レポート

<スライド18>
[File] mat_sdgs022-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1FCfihd6chs7kQJ8nZ7LQ0M_WWghBekJx/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

・構造化授業サマリ
設問1 [事実としての根拠]得られた新しい知識
※今回知ったことをまとめます。聞いた言葉を使って「根拠」を明示してください。
設問2 [自己の振返り]浮かび上がってきた課題
※自分ごととして「振返り」ます。浮かび上がってきた自分の課題を書いてください。
設問3 [論拠の創造]自分の未来への意味
※自分にとっての意味を考え、自分の未来につなげる「論拠」を創ってください。

+α 買い物の結果は、ごみ箱の中に発見することができる。家のごみ箱にどんなごみが多く入っているか調べてみよう。

以上

3■備考部(Remark Divison)

※「備考部」は「注記」と「参考文献」節からなる。

3.1●注記(Note Section)

3.2●参考文献(Reference Section)

湯本浩之(2021)
「SDGs教材映像リスト」(video_list_SDGs_yumoto_20210712.pdf)
https://drive.google.com/file/d/1WP7Szx5Dl8YSn3aPR6g49TM3IR1ikbEG/view?usp=sharing

3.3●配布条件(Distribution Condition Section)

選択肢 中項目 備考
Public Domain 改変・再配布自由
Creative Commons 対応 改変許諾(Permission for Change) ※「改変許諾」か「改変禁止」のどちらかを指定する。
改変禁止(Without Modification)
継承(Share Alike) ※「継承」「商用許諾」「非営利」のいずれかを指定する。
商用許諾(Commercial) ※授業目的以外のオープンキャンパス等で利用するには商用許諾が必要。
非営利(Noncommercial)

[CC BY] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求する。
[CC BY-NC] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定する。
[CC BY-ND] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、いかなる改変も禁止する。
[CC BY-NC-ND] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定し、いかなる改変も禁止する。
[CC BY-SA] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品と同じライセンスを継承させた上で頒布を認める。
[CC BY-NC-SA] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定し、作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品と同じライセンスを継承させた上で頒布を認める。
(注)クリエイティブ・コモンズ(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(2021))を参照。

4■環境部(Environment Division)

4.1●ハードウエア(Hardware Section)

4.1.1★教室種別(Classroom Type)

pptを投射できるスクリーン,プロジェクタ,ノートPC等(教員用)
課題(毎時のふりかえりレポート)を提出が可能なLMS
可動式の机椅子があれば望ましいが,必須ではない.

講義室 演習室 実験室
体育館 運動場 PC教室
CALL教室 Online

4.1.2★プレゼンテーション設備(Presentation Facility)

移動式ホワイトボード(各グループに1台あるとよいが、なくても可)

ホワイトボード(黒板)(White(black)board) 教材提示装置(Presentation Camera)
ビデオテープ(Videotape) CD, DVD or BluRayDisc
液晶プロジェクタ(Liquid-Crystal Projector) ウェブカメラ(Web Camera)
教卓PC(Teacher PC)

4.2●ソフトウエア(Software Section)

アンケート等は学習管理システムを利用する。

学習管理システム(Learning Management System) ウェブ会議サービス(Web Meeting Service)

5■戦略部(Strategy Division)

※「戦略部」は「学習戦略」「成績評価」「働き掛け」からなる。

5.1●学習戦略(Learning Strategy Section)

※「学習戦略」節は「授業形態と組合せタイプ」「授業方針」「学習目的と形成的評価」からなる。

5.1.1★授業形態と組合せタイプ(Style of Class & Class Combination)

授業時間:1単元あたり90分。

選択肢1 選択肢2 備考
[F2F]対面授業(Face-to-Face Class)
オンライン授業(Online Education) [DOC]資料配信型(Material Distribution) ※授業形態の選択:オンライン授業の場合,授業形態を[DOC][REC][LIVE]から選択する。
PDFファイル等による資料配信
[REC]オンデマンド型(On-Demand) 非同時動画配信
[LIVE]ライブ型(Real-Time) 同時動画配信
[B]ブレンド型(Blended) ※組合せタイプの選択:オンライン授業の場合,組合せタイプを[B][D][H]から選択する。
P授業の回によって、対面[F2F]とオンライン[LIVE][REC][DOC]を切り替えることで組み合わせる(ローテーション型授業や反転授業など)。受講する授業形態を決めるのは教員である。
[D]分散型(Distributed) クラスをグループに分けて、一方を対面授業[F2F]とするときには他方をオンライン授業[LIVE][REC][DOC]とし、授業の回によって入れ替える。対面授業の三密対策に有効である。対面授業の受講する授業形態を決めるのは教員である。
[H]ハイフレックス型(HyFlex) 対面授業[F2F]を実施する際、同時動画配信[LIVE]しつつ、その授業動画を収録して非同時動画配信[REC]することによってオンデマンド授業としても参加可能とする。受講する授業形態[F2F][LIVE][REC]を決めるのは学生である。HyFlexはHybrid-Flexibleの略。
【参考文献・URL】「ハイフレックス型授業実践ガイド(PDF版)」, 『ハイフレックス型授業実践ガイド』, 全学教育推進機構教育学習支援部サイバーメディアセンター, p. 2, 大阪大学.
https://www.tlsc.osaka-u.ac.jp/project/onlinelecture/hyflex.html(2021年1月25日アクセス)

5.1.2★授業方針(Class Policy)

講義中心(Lecture) 演習中心(Practice) ワークショップ中心(Workshop)
体験型学習(Experimence-Based) 問題解決型学習(Problem-Based) プロジェクト型学習(Project-Based)

5.1.3★学習目的と形成的評価(Learning Objective & Formative Assessment)

【学習目的】
快適な暮らしを追求してきた歴史やそれを支える資源の有限性に目を向け、生産と消費に関する環境負荷の大きさを知る。
私たちの消費行動は、一番身近な投票行動であるという意識をもち、自分たちが何気なく生産・消費・廃棄するライフスタイルをSDGsの様々なゴールと結びつけることによって見直し、改善をはかる。

選択肢 備考
知識獲得型(Knowledge) 知識の獲得を主たる目的とする。
[形成的評価の例]獲得を目指す「知識」は何か?
個別的知識を小テスト、統合的知識をレポートで評価。
技能習得型(Skill) 技能(スキル)の習得を主たる目的とする。
[形成的評価の例]習得を目指す「技能(スキル)」は何か?
実践結果とその振返りで、自己評価・同僚評価(注3)。
認知変容型(Cognition) 認知・態度の変容を主たる目的とする。
[形成的評価の例]変容を期待する「認知・態度」は何か?
想定される認知バイアスや態度を事前アンケートで評価、学習後の変容を事後アンケートで評価。事前・事後の比較で「認知・態度」の変容を評価。

5.2●成績評価(Grading System Section)

選択肢 備考
[形成=成績] 形成的評価による教育指導を全面的に成績評価する方法
(例)形成的評価の内容を点数化して取り入れる
[形成→成績] 形成的評価による教育指導の一部だけで成績評価する方法
(例)形成的評価の提出状況だけを点数化して反映させる
[形成≠成績] 形成的評価による教育指導を成績評価に取り入れない方法
(例)形成的評価は用いず、レポート・アンケート等で成績評価する

5.3●働き掛け(Encouragement Section)

【働き掛けについての特記事項を書く】

選択肢 個数(半角数字) 備考
授業素材の「核」の個数(Number of Leaning Nucleus) 27 原理的に1以上で、一般的に複数個:学習の素材となる核の個数。一般には、教授内容(what)のための核と動機づけ(why)や振り返り(reflection)の学習素材からなる。
ガニェ指標の個数(Number of Gagne Index) 6 変域[0, 9]:教授法的側面からの学習の容易性の指標で、ガニェの9教授事象(Gagné's Nine Events of Instruction)にどの程度のっとっているかの度合い。9教授事象(注意喚起、目標提示、前提条件、新事項提示、指針提示、練習機会、振返機会、成果評価、保持移転)のうちのいくつが該当するかで算出。
場設モードの個数(Number of safety-mode) 13 指示(-1)⇔開放(+1):「主体的に学ぶ」態度を心理的安全性の観点から促すために、学習者の情意的側面への働きかけによって場を設える教員の言動。「指示」:学生の学習行動を促す教員の明確な指示、「開放」:安心な学習態度に導く教員の言動。
対話モードの個数(Number of Dialogue-mode) 4 自己(-1)⇔同僚(+1):「対話的に学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「自己」:自己内の対話、「同僚」:同僚との対話を促す教員の言動。
視界モードの個数(Number of Birdeye-mode) 3 虫目(-1)⇔鳥目(+1):「深く学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「虫目」:虫の目(具体化)の視点、「鳥目」:鳥の目(抽象化)の視点に導く教員の言動(具体化は形式論理の「演繹推論」、抽象化は「帰納推論」に発展的に対応)。
事由モードの個数(Number of Warrant-mode) 26 事実(-1)⇔理由(+1):「深く学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「事実」:事実や事実の記述、根拠、「理由」:理由を与える意味や価値、論拠に焦点を当てる教員の言動(事実は非形式論理の「根拠」、理由は「論拠」に対応)。

本文

【分析担当】阪井和男(明治大学)
分析表: slu80_sdgs022_kono_TBL.pdf
https://drive.google.com/file/d/1E0SoulcHdjMycB5YjfEYP8OKplo8lCfy/view?usp=sharing
分析図: slu80_sdgs022_kono_FIG.pdf
https://drive.google.com/file/d/1DseB_LCUdep2ky9cBe0YhJi5uizjLlwG/view?usp=sharing