SDGs講座:実践編
単元6 わたしたしの生活とSDGs

1■見出し部(Identification Division)

1.1●概括(Overview Section)

管理ナンバー(Management Number)
slu80_sdgs026_kono
分野(Field)
SDGs(持続可能な開発目標)
題名(Title)
SDGs講座:実践編
副題(Subtitle)
単元6 わたしたしの生活とSDGs
セールスポイント(Sales Point)
学びての反応をみながら授業を展開するスタイルで、小学校での現場経験が豊富なエキスパートによるコンテンツ。

1.2●著作(Copyright Section)

作成者(Author)
河野 晋也
所属(Affiliation)
大分大学大学院
改変履歴(Version & Date)
Ver. 2.0 2021年9月7日

学協会・団体による監修等:
 本構造化学習ユニットで展開された内容は、日本ESD学会との連携により制作されたものです。

2■手順部(Procedure Division)

※「手順部」は「導入」「展開」「まとめ」からなる。

2021年9月7日
SDGs講座「実践編」
担当:河野 晋也(大分大学大学院)
○単元6 わたしたしの生活とSDGs

2.1●導入(Introduction Section)

※新しい学習への準備を整える

<内容・進行>
単元6
わたしたしの生活とSDGs

【1】ふりかえり(1)

<スライド2>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

これまでのおさらい回。
どんなテーマで学んできましたか?

水俣病(便利な生活)
プラスチックごみ
ファストファッション
オーバーツーリズム

みんなで確かめてきたこと
・何が問題なのか(何が困るのか)
・なぜその問題が起きたのか
・どうすればいいのか

みなさんの生活の中から題材を取り出してきましたので、少しSDGsらしい視点で振り返ってみましょう。
☆今回は特に、受講生が自身で調べて発表するということを考えています。(2時間扱い)

1.ふりかえり(2)

<スライド3>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

これまでのおさらい回。
「現代的諸課題」「地球規模の課題」と聞いて思いつくものは?
 自然災害/地球温暖化/生物多様性の喪失/貧困/気候変動/海洋汚染/食糧難/水問題/エネルギー問題/社会福祉財源の不足/感染症の流行/教育機会の不平等/経済格差/少子高齢化/若年失業率の高さ/大気汚染/差別・ハラスメント/消滅可能性都市/人口爆発/戦争や紛争

「水俣病」「プラごみ」「ファッション」「観光」はどんな課題に関係するかな?
☆身近な生活の中にある問題が地球規模の問題につながっているということに気付けばいい。

1.ふりかえり(3)

<スライド4>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

たとえば水俣病は・・・?
<スライド3>の20のキーワードのうちから以下4点をピックアップする.
 貧困/海洋汚染/経済格差/差別・ハラスメント

☆発想次第で、もっと様々なつながりが見えてくると思うので、そのあたりは学生とのやり取りの中で意味づけられたら。
あまり時間をとりたくないので、個別に指名してどんどんつなげていきます。

1.ふりかえり(4)

<スライド5>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

たとえばプラごみは・・・?
<スライド3>の20のキーワードのうちから以下6点をピックアップする.
 地球温暖化/気候変動/生物多様性の喪失/エネルギー問題/海洋汚染/大気汚染

☆発想次第で、もっと様々なつながりが見えてくると思うので、そのあたりは学生とのやり取りの中で意味づけられたら。
あまり時間をとりたくないので、個別に指名してどんどんつなげていきます。

1.ふりかえり(5)

<スライド6>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

たとえばファストファッションは・・・?
<スライド3>の20のキーワードのうちから以下5点をピックアップする.
 貧困/海洋汚染/教育機会の不平等/経済格差/差別・ハラスメント

☆発想次第で、もっと様々なつながりが見えてくると思うので、そのあたりは学生とのやり取りの中で意味づけられたら。
あまり時間をとりたくないので、個別に指名してどんどんつなげていきます。

1.ふりかえり(6)

<スライド7>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

たとえば観光は・・・?

<スライド3>の20のキーワードのうちから以下6点をピックアップする.
 生物多様性の喪失/海洋汚染/少子高齢化/大気汚染/消滅可能性都市/若年失業率の高さ

☆発想次第で、もっと様々なつながりが見えてくると思うので、そのあたりは学生とのやり取りの中で意味づけられたら。
あまり時間をとりたくないので、個別に指名してどんどんつなげていきます。

【おまけ(1)】

<スライド8>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

これまでのおさらい回。
私たちの生活は様々な地球的課題と結びついている。

持続可能な開発のためには、「経済」「社会」「環境」という3側面が、バランスのとれた統合された形で達成されることが求められる。

<スライド3>の20のキーワードを,「環境保護」「社会的包摂」「経済開発」の3つの視点で以下のように分類して提示する.
「環境保護」
 生物多様性の喪失/地球温暖化/海洋汚染/エネルギー問題/水問題/気候変動/自然災害
「社会的包摂」
 貧困/食糧難/感染症の流行/教育機会の不平等/少子高齢化/差別・ハラスメント/人口爆発/戦争や紛争
「経済開発」
 社会福祉財源の不足/経済格差/消滅可能性都市/大気汚染/若年失業率の高さ
私たちの生活の中にある問題も、いろいろな課題と結びついている.

1.ふりかえり(7)

<スライド9>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

これまでのおさらい回。私たちの生活は様々な地球的課題と結びついている。
これらの課題は、SDGsのいろいろな課題につながります。

「SDGSの17の目標」のどんなゴールと結びついているかな?
 水俣病/プラごみ/ファッション/観光

[資料]
SDGSの17の目標
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/(ユニセフクラブ,SDGSの17の目標,2021年12月31日確認)

☆これまで学習してきたことがSDGSとどのように関わるかを思い出させる。(1対1対応ではないことに気付かせたい)

【おまけ(2)】

<スライド10>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

これまでのおさらい回。私たちの生活は様々な地球的課題と結びついている。

SDGS実施のための主要原則
(1)普遍性
 国内実施と国際協力の両面で取り組む。
(2)包摂性
 「誰一人取り残さない」。あらゆる課題への取組において、これらの脆弱な立場におかれた人々に焦点を当てる。
(3)参画型
 自らが当事者として主体的に参加し、あらゆるステークホルダーや当事者の参画を重視し、全員参加型で取り組む。
(4)統合性
 SDGs のゴールは不可分であり、統合的解決が必要。経済・社会・環境の三分野の相互関連性・相乗効果を重視。
(5)透明性と説明責任
 取組状況を定期的に評価、公表。また、新たな施策の立案や修正を評価の結果を踏まえて行う。
☆1対1対応ではない、ということを補足説明。

[資料]
SDGS実施のための主要原則
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sdgs/pdf/jisshi_shishin_r011220.pdf(首相官邸HP,持続可能な開発目標(SDGs)推進本部,4 実施のための主要原則p5-7,「SDGS実施指針改定版」SDGs推進本部(2019)の内容を表にまとめた.2022年1月7日確認)

2.2●展開(Development Section)

※情報提示:新しい事項を組み込む

【2】本日のテーマ

<スライド11>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

テーマ:【食】
~課題を見つけて、発表しよう~
〇 私たちの食生活を現代社会の諸課題と結びつけて見直そう
☆これまでの学習を踏まえて、今度は自分たちで調べて発表してもらいます。

発表
★メールでのやり取りで準備させたり,サポートする。
★個人の学びとグループの学びとどう位置付けるか
・・・6回のうち、全体の方向、次集まる時までに各自がやっておくこと.

【3】発表を準備しよう

<スライド12>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

「食」食料生産や私たちの食生活は、持続可能な社会づくりとどんな関係があるかな。

・テーマを決める(問題だと思う/問題になっていることを1つ選ぶ。)
・グループをつくる(1~4人くらいで。6人になったら3、3に分かれよう。似たようなテーマを考えている人とチームを作ろう。もちろん一人でやってもいいよ。)
・調べる

 ・何が問題なのか(SDGsや「地球規模の課題」との関係)
 ・なぜその問題が起きたのか
 ・どうすればいいのか

・発表の準備をする。
(PPTの発表を基本としますが、分かりやすく発表してくれるなら何でもOK。だいたい5~10分程度、スライド3~5枚程度の内容にまとめましょう)
・発表する(来週)

☆グループの創り方。
数人をあてて,考えているテーマを話させて,その内容をくわしく書かせていく.
次のスライドのグループづくりがしやすくなる.



【4】発表のテーマ決めと発表のグループづくり

<スライド13>
[File] mat_sdgs026-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1cCssP5t2hcaR3-uDONk0-mTZxKS-gXsr/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

発表のテーマ
食料生産や私たちの食事に関わる問題

前回のレポート
スーパーマーケットで見つけた、持続可能な社会づくりと関係ありそうな「ひと・もの・こと」。

テーマが決まらない人は、この中からやりやすいものを選んでみよう。
 食品ロス/農薬の使用/資源の枯渇/食料不足/地産地消,輸送のエネルギー

☆この時間の間にテーマを決め、グループを作りたい。クラスの人数にもよるが、各自が考えたい問題についてホワイトボードに書かせて、類似するテーマをつないだり、考えているテーマを発言させて仲間を募集したり。

★メールでのやり取りで準備させたり,サポートする。
★個人の学びとグループの学びとどう位置付けるか
・・・6回のうち、全体の方向、次集まる時までに各自がやっておくこと.

2.3●まとめ(Summary Section)

※出来具合を確かめ忘れないようにする

【16】レポート

<スライド31>
[File] mat_sdgs025-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1ZiEwyO28c8SmLJa1PadxStxoHYkGHV4i/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

構造化授業サマリ
設問1 [事実としての根拠]得られた新しい知識
※今回知ったことをまとめます。聞いた言葉を使って「根拠」を明示してください。
設問2 [自己の振返り]浮かび上がってきた課題
※自分ごととして「振返り」ます。浮かび上がってきた自分の課題を書いてください。
設問3 [論拠の創造]自分の未来への意味
※自分にとっての意味を考え、自分の未来につなげる「論拠」を創ってください。

☆受講生がつよく問題意識をもったところを話してもらう(知識としてのゴールよりも、答えに多様性を持たせて、ものの考え方を身に着けることを大切に)。それをふまえてレポートに反映させてもらう。
☆今回は特に発表なので、自分が調査して気付いた事や、他人の発表を聞いて気付いたことなどを書いてもらえるとよい。

以上

3■備考部(Remark Divison)

※「備考部」は「注記」と「参考文献」節からなる。

3.1●注記(Note Section)

3.2●参考文献(Reference Section)

湯本浩之(2021)
「SDGs教材映像リスト」(video_list_SDGs_yumoto_20210712.pdf)
https://drive.google.com/file/d/1WP7Szx5Dl8YSn3aPR6g49TM3IR1ikbEG/view?usp=sharing

3.3●配布条件(Distribution Condition Section)

選択肢 中項目 備考
Public Domain 改変・再配布自由
Creative Commons 対応 改変許諾(Permission for Change) ※「改変許諾」か「改変禁止」のどちらかを指定する。
改変禁止(Without Modification)
継承(Share Alike) ※「継承」「商用許諾」「非営利」のいずれかを指定する。
商用許諾(Commercial) ※授業目的以外のオープンキャンパス等で利用するには商用許諾が必要。
非営利(Noncommercial)

[CC BY] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求する。
[CC BY-NC] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定する。
[CC BY-ND] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、いかなる改変も禁止する。
[CC BY-NC-ND] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定し、いかなる改変も禁止する。
[CC BY-SA] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品と同じライセンスを継承させた上で頒布を認める。
[CC BY-NC-SA] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定し、作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品と同じライセンスを継承させた上で頒布を認める。
(注)クリエイティブ・コモンズ(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(2021))を参照。

4■環境部(Environment Division)

4.1●ハードウエア(Hardware Section)

4.1.1★教室種別(Classroom Type)

教室環境:次のような条件を満たす教室や会議室であること。
(1)イスや机が可動式であること。
②イスと机(例:3人掛けの長机)で1グループ4~5名のグループ(島)をつくることができること。
③全員がイスで車座に座ることのできるスペースを確保できることが望ましい。

講義室 演習室 実験室
体育館 運動場 PC教室
CALL教室 Online

4.1.2★プレゼンテーション設備(Presentation Facility)

移動式ホワイトボード(各グループに1台あるとよいが、なくても可)

ホワイトボード(黒板)(White(black)board) 教材提示装置(Presentation Camera)
ビデオテープ(Videotape) CD, DVD or BluRayDisc
液晶プロジェクタ(Liquid-Crystal Projector) ウェブカメラ(Web Camera)
教卓PC(Teacher PC)

4.2●ソフトウエア(Software Section)

アンケート等は学習管理システムを利用する。

学習管理システム(Learning Management System) ウェブ会議サービス(Web Meeting Service)

5■戦略部(Strategy Division)

※「戦略部」は「学習戦略」「成績評価」「働き掛け」からなる。

5.1●学習戦略(Learning Strategy Section)

※「学習戦略」節は「授業形態と組合せタイプ」「授業方針」「学習目的と形成的評価」からなる。

5.1.1★授業形態と組合せタイプ(Style of Class & Class Combination)

授業時間:1単元あたり90分。

選択肢1 選択肢2 備考
[F2F]対面授業(Face-to-Face Class)
オンライン授業(Online Education) [DOC]資料配信型(Material Distribution) ※授業形態の選択:オンライン授業の場合,授業形態を[DOC][REC][LIVE]から選択する。
PDFファイル等による資料配信
[REC]オンデマンド型(On-Demand) 非同時動画配信
[LIVE]ライブ型(Real-Time) 同時動画配信
[B]ブレンド型(Blended) ※組合せタイプの選択:オンライン授業の場合,組合せタイプを[B][D][H]から選択する。
P授業の回によって、対面[F2F]とオンライン[LIVE][REC][DOC]を切り替えることで組み合わせる(ローテーション型授業や反転授業など)。受講する授業形態を決めるのは教員である。
[D]分散型(Distributed) クラスをグループに分けて、一方を対面授業[F2F]とするときには他方をオンライン授業[LIVE][REC][DOC]とし、授業の回によって入れ替える。対面授業の三密対策に有効である。対面授業の受講する授業形態を決めるのは教員である。
[H]ハイフレックス型(HyFlex) 対面授業[F2F]を実施する際、同時動画配信[LIVE]しつつ、その授業動画を収録して非同時動画配信[REC]することによってオンデマンド授業としても参加可能とする。受講する授業形態[F2F][LIVE][REC]を決めるのは学生である。HyFlexはHybrid-Flexibleの略。
【参考文献・URL】「ハイフレックス型授業実践ガイド(PDF版)」, 『ハイフレックス型授業実践ガイド』, 全学教育推進機構教育学習支援部サイバーメディアセンター, p. 2, 大阪大学.
https://www.tlsc.osaka-u.ac.jp/project/onlinelecture/hyflex.html(2021年1月25日アクセス)

5.1.2★授業方針(Class Policy)

講義中心(Lecture) 演習中心(Practice) ワークショップ中心(Workshop)
体験型学習(Experimence-Based) 問題解決型学習(Problem-Based) プロジェクト型学習(Project-Based)

5.1.3★学習目的と形成的評価(Learning Objective & Formative Assessment)

【学習目標】
快適な暮らしを追求してきた歴史やそれを支える資源の有限性に目を向け、生産と消費に関する環境負荷の大きさを知る。
私たちの消費行動は、一番身近な投票行動であるという意識をもち、自分たちが何気なく生産・消費・廃棄するライフスタイルをSDGsの様々なゴールと結びつけることによって見直し、改善をはかる。

選択肢 備考
知識獲得型(Knowledge) 知識の獲得を主たる目的とする。
[形成的評価の例]獲得を目指す「知識」は何か?
個別的知識を小テスト、統合的知識をレポートで評価。
技能習得型(Skill) 技能(スキル)の習得を主たる目的とする。
[形成的評価の例]習得を目指す「技能(スキル)」は何か?
実践結果とその振返りで、自己評価・同僚評価(注3)。
認知変容型(Cognition) 認知・態度の変容を主たる目的とする。
[形成的評価の例]変容を期待する「認知・態度」は何か?
想定される認知バイアスや態度を事前アンケートで評価、学習後の変容を事後アンケートで評価。事前・事後の比較で「認知・態度」の変容を評価。

5.2●成績評価(Grading System Section)

選択肢 備考
[形成=成績] 形成的評価による教育指導を全面的に成績評価する方法
(例)形成的評価の内容を点数化して取り入れる
[形成→成績] 形成的評価による教育指導の一部だけで成績評価する方法
(例)形成的評価の提出状況だけを点数化して反映させる
[形成≠成績] 形成的評価による教育指導を成績評価に取り入れない方法
(例)形成的評価は用いず、レポート・アンケート等で成績評価する

5.3●働き掛け(Encouragement Section)

【働き掛けについての特記事項を書く】

選択肢 個数(半角数字) 備考
授業素材の「核」の個数(Number of Leaning Nucleus) 13 原理的に1以上で、一般的に複数個:学習の素材となる核の個数。一般には、教授内容(what)のための核と動機づけ(why)や振り返り(reflection)の学習素材からなる。
ガニェ指標の個数(Number of Gagne Index) 5 変域[0, 9]:教授法的側面からの学習の容易性の指標で、ガニェの9教授事象(Gagné's Nine Events of Instruction)にどの程度のっとっているかの度合い。9教授事象(注意喚起、目標提示、前提条件、新事項提示、指針提示、練習機会、振返機会、成果評価、保持移転)のうちのいくつが該当するかで算出。
場設モードの個数(Number of safety-mode) 21 指示(-1)⇔開放(+1):「主体的に学ぶ」態度を心理的安全性の観点から促すために、学習者の情意的側面への働きかけによって場を設える教員の言動。「指示」:学生の学習行動を促す教員の明確な指示、「開放」:安心な学習態度に導く教員の言動。
対話モードの個数(Number of Dialogue-mode) 5 自己(-1)⇔同僚(+1):「対話的に学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「自己」:自己内の対話、「同僚」:同僚との対話を促す教員の言動。
視界モードの個数(Number of Birdeye-mode) 3 虫目(-1)⇔鳥目(+1):「深く学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「虫目」:虫の目(具体化)の視点、「鳥目」:鳥の目(抽象化)の視点に導く教員の言動(具体化は形式論理の「演繹推論」、抽象化は「帰納推論」に発展的に対応)。
事由モードの個数(Number of Warrant-mode) 10 事実(-1)⇔理由(+1):「深く学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「事実」:事実や事実の記述、根拠、「理由」:理由を与える意味や価値、論拠に焦点を当てる教員の言動(事実は非形式論理の「根拠」、理由は「論拠」に対応)。

本文

【分析担当】阪井和男(明治大学)
分析表:[File] slu80_sdgs026_kono_TBL.pdf
https://drive.google.com/file/d/15Bk7NKE47UBPJyAtCK4USV5S_fnINy-I/view?usp=sharing
分析図:[File] slu80_sdgs026_kono_FIG.pdf
https://drive.google.com/file/d/1O8iBwRGPuFjKgimxkJtbcwCInZqacdUr/view?usp=sharing