SDGs講座:実践編
単元8 自分の生活様式をクリティカルに見直す

1■見出し部(Identification Division)

1.1●概括(Overview Section)

管理ナンバー(Management Number)
slu80_sdgs028_kono
分野(Field)
SDGs(持続可能な開発目標)
題名(Title)
SDGs講座:実践編
副題(Subtitle)
単元8 自分の生活様式をクリティカルに見直す
セールスポイント(Sales Point)
学びての反応をみながら授業を展開するスタイルで、小学校での現場経験が豊富なエキスパートによるコンテンツ。

1.2●著作(Copyright Section)

作成者(Author)
河野 晋也
所属(Affiliation)
大分大学大学院
改変履歴(Version & Date)
Ver. 2.0 2021年8月9日

学協会・団体による監修等:
 本構造化学習ユニットで展開された内容は、日本ESD学会との連携により制作されたものです。

2■手順部(Procedure Division)

※「手順部」は「導入」「展開」「まとめ」からなる。

2021年8月9日
SDGs講座「実践編」
担当:河野 晋也(大分大学大学院)
○単元8 自分の生活様式をクリティカルに見直す

2.1●導入(Introduction Section)

※新しい学習への準備を整える

<内容・進行>
単元8
自分の生活様式をクリティカルに見直す

【1】前回のふりかえり(1)

<スライド2>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

(前回やったこと)
これまで学んだテーマと現代社会の諸課題を結びつける

単元6の<スライド3>の20のキーワードを,「環境保護」「社会的包摂」「経済開発」の3つの視点で以下のように分類して提示.

「環境保護」
 生物多様性の喪失/地球温暖化/海洋汚染/エネルギー問題/水問題/気候変動/自然災害
「社会的包摂」
 貧困/食糧難/感染症の流行/教育機会の不平等/少子高齢化/差別・ハラスメント/人口爆発/戦争や紛争
「経済開発」
 社会福祉財源の不足/経済格差/消滅可能性都市/大気汚染/若年失業率の高さ

どれも普段の生活の中にあることだけど、どれも地球規模の問題に関係する大切な問題
☆SDGsに関わる地球的諸課題は、身近とは言えないけれど、どれも私たちの暮らしにかかわる問題だということをこれまで見てきましたね

1.前回のふりかえり(2)

<スライド3>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

これまでのおさらい回。どんなテーマで学んできましたか?
 水俣病(便利な生活)/プラスチックごみ/ファッション/観光/食生活

どれもわたしたちにとっては、とてもあたりまえ。
あたりまえだからこそ変えることはとっても難しい。
難しいからこそ、日常生活の中からSDGsを実践することはとても意味があること。
根本的な解決には、人々が自身のライフスタイルを批判的に見直すことが必要。(ESD for 2030)
☆SDGsに関わる地球的諸課題は、インパクトが大きい。ダメなことだとわかりやすい(それは小学生でもわかるし、いやというほど言われて育っている。)難しいのは、ダメだとわかっているのに、やってしまっている(習慣になっている)ことをどう見直すか。

[資料]
ESD for 2030
https://www.esd-j.org/esd-for-2030(特定非営利活動法人持続可能な開発のための教育推進会議(ESD-J)HP, ESD for 2030 ,2022年1月7日確認)

2.2●展開(Development Section)

※情報提示:新しい事項を組み込む

【2】クリティカルシンキング1 
あたりまえを疑う練習「ももたろう」(1)

<スライド4>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

約束1 参加者全員が納得いくようなストーリーを心がけてください
約束2 次の人が読む所にうまくつなげましょう。
☆次の人が自分の担当箇所を先回りして準備ができるように,資料の写真は,当該写真だけでなく,次の場面の写真も同時に提示した.

[資料]
図書館所蔵の紙芝居「ももたろう」を一枚づつ自分で撮影し提示した.
・写真1枚目
おじいさんとおばあさんが山へしばかりに、おばあさんが川で洗濯に行く様子。
・写真2枚目
川へ洗濯に行ったおばあさんが大きな桃をひろう様子。

2.クリティカルシンキング1

<スライド5>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習「ももたろう」(2)

[資料]
図書館所蔵の紙芝居「ももたろう」を一枚づつ自分で撮影し提示した.
・写真1枚目
川へ洗濯に行ったおばあさんが大きな桃をひろう様子。
・写真2枚目
桃を食べようとして割ってみると中に男の子がいた様子。

2.クリティカルシンキング1

<スライド6>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習「ももたろう」(3)

[資料]
図書館所蔵の紙芝居「ももたろう」を一枚づつ自分で撮影し提示した.
・写真1枚目
桃を食べようとして割ってみると中に男の子がいた様子。
・写真2枚目
桃太郎と名付けられた男の子が育ち、おじいさんとおばあさんから鬼が島の鬼の噂を聞いて、鬼退治に出かけることにした様子

2.クリティカルシンキング1

<スライド7>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習「ももたろう」(4)

[資料]
図書館所蔵の紙芝居「ももたろう」を一枚づつ自分で撮影し提示した.
・写真1枚目
桃太郎と名付けられた男の子が育ち、おじいさんとおばあさんから鬼が島の鬼の噂を聞いて、鬼退治に出かけることにした様子
・写真2枚目
おじいさんとおばあさんに羽織や袴、刀を用意してもらい、おばあさんに作ってもらった日本一のきび団子を持って出発する様子

2.クリティカルシンキング1

<スライド8>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習「ももたろう」(5)

[資料]
図書館所蔵の紙芝居「ももたろう」を一枚づつ自分で撮影し提示した.
・写真1枚目
おじいさんとおばあさんに羽織や袴、刀を用意してもらい、おばあさんに作ってもらった日本一のきび団子を持って出発する様子
・写真2枚目
道中で、犬、猿、キジに会い、きび団子をあげておともにする様子.

2.クリティカルシンキング1

<スライド9>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習「ももたろう」(6)

[資料]
図書館所蔵の紙芝居「ももたろう」を一枚づつ自分で撮影し提示した.
・写真1枚目
道中で、犬、猿、キジに会い、きび団子をあげておともにする様子.
・写真2枚目
鬼が島に到着した桃太郎たちの様子.

2.クリティカルシンキング1

<スライド10>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習「ももたろう」(7)

[資料]
図書館所蔵の紙芝居「ももたろう」を一枚づつ自分で撮影し提示した.
・写真1枚目
鬼が島に到着した桃太郎たちの様子.
・写真2枚目
鬼たちの住まいの門をこじあける桃太郎たちの様子.

2.クリティカルシンキング1

<スライド11>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習「ももたろう」(8)

[資料]
図書館所蔵の紙芝居「ももたろう」を一枚づつ自分で撮影し提示した.
・写真1枚目
鬼たちの住まいの門をこじあける桃太郎たちの様子.
・写真2枚目
桃太郎たちが鬼と対決し,勝利する様子.

2.クリティカルシンキング1

<スライド12>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習「ももたろう」(9)

[資料]
図書館所蔵の紙芝居「ももたろう」を一枚づつ自分で撮影し提示した.
・写真1枚目
桃太郎たちが鬼と対決し,勝利する様子.
・写真2枚目
桃太郎たちが,たくさんの宝物を携え帰ってきた様子.おじいさんとおばあさんと村のひとたちに出迎えられている.

2.クリティカルシンキング1

<スライド13>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習「ももたろう」(10)

うまくつながりましたか?
「自分が知ってる桃太郎じゃない!」という人がいなければOKです。
☆みんなが納得するということは、だぶんそのストーリーを受け入れているということ。
でも、桃太郎にはいろいろな解釈があるように、必ずしも勧善懲悪が正しいとは言えない。
(でも、桃太郎を聞いてきた私たちは、それを受け入れて私たちは育ってきた)

2.クリティカルシンキング1

<スライド14>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習「ももたろう」(11)

「桃太郎」を疑う。
・「鬼が悪い」というのはまちがってはいないだろうか。
・「桃太郎は正しい」というのは正しいだろうか。

[資料]
写真「めでたし、めでたし?」
https://www.pressnet.or.jp/adarc/adc/2013.html(「めでたし、めでたし?」山﨑博司・小畑茜(博報堂),2022年1月7日確認)

【3】クリティカルシンキング2

<スライド15>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習

[資料]
・スーパーマーケットの特売日のチラシの一部分を提示
・実物を自分で撮影し使用.
・チラシ全体ではなく,値段や品物がはっきりと見えるように一部分に限定し撮影した.

☆持続可能な社会づくりという観点から、望ましくない物はどれだろう

【4】クリティカルシンキング3

<スライド16>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

あたりまえを疑う練習

どっちに入る?
これは何色?
むかしの色鉛筆

[資料]
写真2枚
・トイレマークのイラスト
https://illust8.com/contents/871(トイレマークのイラスト,無料のかわいいイラスト素材 | イラストエイト,2022年1月7日確認)
・「肌色」の色鉛筆
https://www.fila.it/int/en/product/giotto-stilnovo-skin-tones/(FILA-Fabbrica Italiana Lapis ed Affini SpA,Giotto Stilnovo Skin Tones,2022年1月7日確認)

☆トイレのマークは少しもう古い?
もう少し当たり前を疑う練習ができればいいけれど・・・何かいいネタがあれば。

【5】持続可能な社会づくりの構成概念(1)

<スライド17>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

(表 持続可能な社会づくりの構成概念を掲示し)・・・という視点や方法で、社会の課題を捉え、批判的に思考する。

[資料]
表 持続可能な社会づくりの構成概念
https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/esd_leaflet.pdf(国立教育政策研究所教育課程センター編,ESDリーフレット「ESDの学習指導過程を構想し展開するために必要な枠組み)

☆持続可能な社会を考えるときには、構成概念を参考にすると、自分の視点を見直すことができるかもしれないね。

5.持続可能な社会づくりの構成概念(2)

<スライド18>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

身の回りのいろいろな「ひと・もの・こと」をこんな視点で見てみよう。何か発見できるかもしれない。

見え方・考え方
◎いいね~
多様性:色々ある方がいい
相互性:繋がってる方がいい
有限性:ものには限りがある
公平性:世代内と世代間が考えられている
連携性:なかまはずれをつくってない
責任性:協力している。やりとげている

◎こまったなあ
多様性:多様性がないのは問題だ
相互性:孤立している・循環していないのは問題だ
有限性:もったいないのは問題だ
公平性:不公平なのは問題だ
連携性:何かを排除しているのは問題だ
責任性:責任転嫁、やりっぱなし、言いっぱなしは問題だ

課題を扱うだけでなく、良さを見出していくことも大切です.
☆身の回りのもの・こと・ひとを構成概念の視点で話してみよう。
例)私の学校には、海外の人も非常に多くて多様性に富む。地域のケーキ屋さんは、絶対に売り残さないというポリシーを持っていて、有限性と責任性の視点から、すばらしい取り組みだと思う、など。
☆いろいろな事例をたくさん出して、紹介しあったり、同じ人・もの・ことについても、多様な見方をもって、たくさん意見交流ができるといい。
例)さっきのケーキ屋さん・・・責任制の点では確かに良いが、遅くまでお店を開けることはそれだけエネルギーも使うのではないか、など。

2.3●まとめ(Summary Section)

※出来具合を確かめ忘れないようにする

【6】レポート

<スライド19>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

構造化授業サマリ
設問1 [事実としての根拠]得られた新しい知識
※今回知ったことをまとめます。聞いた言葉を使って「根拠」を明示してください。
設問2 [自己の振返り]浮かび上がってきた課題
※自分ごととして「振返り」ます。浮かび上がってきた自分の課題を書いてください。
設問3 [論拠の創造]自分の未来への意味
※自分にとっての意味を考え、自分の未来につなげる「論拠」を創ってください。

'+α 身の回りのもの・こと・ひとを持続可能性の観点から、その良さや問題について考えてみよう。
☆受講生がつよく問題意識をもったところを話してもらう(知識としてのゴールよりも、答えに多様性を持たせて、ものの考え方を身に着けることを大切に)。それをふまえてレポートに反映させてもらう。

以上

2.4●補遺(Appendix Section)

【おまけ】

<スライド20>
[File] mat_sdgs028-01_kono.pptx
https://docs.google.com/presentation/d/1Wiuvg3GLfhjnw8GsCgLAvXwgJ-dfZFr7/edit?usp=sharing&ouid=114980989821253896052&rtpof=true&sd=true

批判的に「捉え直す」練習 ~『ももたろうリレー』

「むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました」
・(多面的に)鬼は本当に悪者なのだろうか。
・(自己省察)桃太郎は正義の味方と思っていたけれど・・・
・(長期的に)この後鬼たちはどうなるのだろう。鬼の子どもはどう考えるだろう
・(俯瞰)(歴史的に)物語ではない、実社会でも同じような「鬼退治」があるんじゃないか
・(関係的に)なぜ鬼を退治することになったんだろう。
  ↓
「めでたし、めでたし」

以上
女性は男性と比べて、有給の仕事を手に入れ難く、より賃金が低く、土地などの資産の入手が限られていることから、貧困に陥りやすい
低体重児の90%近くが、南アジアもしくはサハラ以南アフリカで暮らす子どもたち

[資料]
MDGsの8つの目標
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/global_action/mdgs/(国際連合広報センターHP, 2015:グローバルな行動のとき, MDGsの8つの目標,2022年1月7日確認)

しかし実際には、穀物生産量は世界の人が必要とされている量の2倍近く生産されている
それにもかかわらず、世界の人口の8.9%、11人に1人が飢餓に陥っている。
これまで減少していたが、近年は上昇しつつある。

[資料]
グラフ 世界の栄養失調
https://www.fao.org/3/ca9692en/online/ca9692en.html#chapter-1_1(The State of Food Security and Nutrition in the World 2020,PART 1 FOOD SECURITY AND NUTRITION AROUND THE WORLD IN 2020,FIGURE 4 PoU IN LATIN AMERICA AND THE CARIBBEAN BY SUBREGION, WITH PROJECTIONS TO 2030. PROJECTIONS POINT TO CONVERGENCE BETWEEN CENTRAL AMERICA, WHERE UNDERNOURISHMENT IS PROJECTED TO INCREASE, AND THE CARIBBEAN, WHERE IT IS PROJECTED TO DECLINE ,2022年1月7日確認)

十分な食料が生産されているのに、なぜ飢餓がうまれるのか?

食料問題の要因と考えられる例
●気候変動による自然災害が多発し、洪水・干ばつ・土砂災害・気温の上昇などによって、特定の地域で生産被害を受ける。
●紛争が起これば、食料は生産できなくなったり食料の輸送ができなくなる。
●輸送によって生産物の価格が上がり、購入できない。
●全穀物の40%が、日本やアメリカ、ヨーロッパなどの工業先進国(全人口の約1/5)で、消費されている。・・・穀物が家畜のえさとして消費されている。

[資料]
MDGs
https://www.jica.go.jp/tsukuba/topics/2010/docs/110202_01.pdf(独立行政法人国際協力機構 MDGs エム・ディー・ジーズを知っていますか? ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)<飢餓の原因>,2022年1月7日確認)

以上

3■備考部(Remark Divison)

※「備考部」は「注記」と「参考文献」節からなる。

3.1●注記(Note Section)

3.2●参考文献(Reference Section)

湯本浩之(2021)
「SDGs教材映像リスト」(video_list_SDGs_yumoto_20210712.pdf)
https://drive.google.com/file/d/1WP7Szx5Dl8YSn3aPR6g49TM3IR1ikbEG/view?usp=sharing

3.3●配布条件(Distribution Condition Section)

選択肢 中項目 備考
Public Domain 改変・再配布自由
Creative Commons 対応 改変許諾(Permission for Change) ※「改変許諾」か「改変禁止」のどちらかを指定する。
改変禁止(Without Modification)
継承(Share Alike) ※「継承」「商用許諾」「非営利」のいずれかを指定する。
商用許諾(Commercial) ※授業目的以外のオープンキャンパス等で利用するには商用許諾が必要。
非営利(Noncommercial)

[CC BY] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求する。
[CC BY-NC] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定する。
[CC BY-ND] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、いかなる改変も禁止する。
[CC BY-NC-ND] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定し、いかなる改変も禁止する。
[CC BY-SA] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品と同じライセンスを継承させた上で頒布を認める。
[CC BY-NC-SA] 作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定し、作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品と同じライセンスを継承させた上で頒布を認める。
(注)クリエイティブ・コモンズ(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(2021))を参照。

4■環境部(Environment Division)

4.1●ハードウエア(Hardware Section)

4.1.1★教室種別(Classroom Type)

教室環境:次のような条件を満たす教室や会議室であること。
(1)イスや机が可動式であること。
②イスと机(例:3人掛けの長机)で1グループ4~5名のグループ(島)をつくることができること。
③全員がイスで車座に座ることのできるスペースを確保できることが望ましい。

講義室 演習室 実験室
体育館 運動場 PC教室
CALL教室 Online

4.1.2★プレゼンテーション設備(Presentation Facility)

移動式ホワイトボード(各グループに1台あるとよいが、なくても可)

ホワイトボード(黒板)(White(black)board) 教材提示装置(Presentation Camera)
ビデオテープ(Videotape) CD, DVD or BluRayDisc
液晶プロジェクタ(Liquid-Crystal Projector) ウェブカメラ(Web Camera)
教卓PC(Teacher PC)

4.2●ソフトウエア(Software Section)

アンケート等は学習管理システムを利用する。

学習管理システム(Learning Management System) ウェブ会議サービス(Web Meeting Service)

5■戦略部(Strategy Division)

※「戦略部」は「学習戦略」「成績評価」「働き掛け」からなる。

5.1●学習戦略(Learning Strategy Section)

※「学習戦略」節は「授業形態と組合せタイプ」「授業方針」「学習目的と形成的評価」からなる。

5.1.1★授業形態と組合せタイプ(Style of Class & Class Combination)

授業時間:1単元あたり90分。

選択肢1 選択肢2 備考
[F2F]対面授業(Face-to-Face Class)
オンライン授業(Online Education) [DOC]資料配信型(Material Distribution) ※授業形態の選択:オンライン授業の場合,授業形態を[DOC][REC][LIVE]から選択する。
PDFファイル等による資料配信
[REC]オンデマンド型(On-Demand) 非同時動画配信
[LIVE]ライブ型(Real-Time) 同時動画配信
[B]ブレンド型(Blended) ※組合せタイプの選択:オンライン授業の場合,組合せタイプを[B][D][H]から選択する。
P授業の回によって、対面[F2F]とオンライン[LIVE][REC][DOC]を切り替えることで組み合わせる(ローテーション型授業や反転授業など)。受講する授業形態を決めるのは教員である。
[D]分散型(Distributed) クラスをグループに分けて、一方を対面授業[F2F]とするときには他方をオンライン授業[LIVE][REC][DOC]とし、授業の回によって入れ替える。対面授業の三密対策に有効である。対面授業の受講する授業形態を決めるのは教員である。
[H]ハイフレックス型(HyFlex) 対面授業[F2F]を実施する際、同時動画配信[LIVE]しつつ、その授業動画を収録して非同時動画配信[REC]することによってオンデマンド授業としても参加可能とする。受講する授業形態[F2F][LIVE][REC]を決めるのは学生である。HyFlexはHybrid-Flexibleの略。
【参考文献・URL】「ハイフレックス型授業実践ガイド(PDF版)」, 『ハイフレックス型授業実践ガイド』, 全学教育推進機構教育学習支援部サイバーメディアセンター, p. 2, 大阪大学.
https://www.tlsc.osaka-u.ac.jp/project/onlinelecture/hyflex.html(2021年1月25日アクセス)

5.1.2★授業方針(Class Policy)

講義中心(Lecture) 演習中心(Practice) ワークショップ中心(Workshop)
体験型学習(Experimence-Based) 問題解決型学習(Problem-Based) プロジェクト型学習(Project-Based)

5.1.3★学習目的と形成的評価(Learning Objective & Formative Assessment)

【学習目標】
快適な暮らしを追求してきた歴史やそれを支える資源の有限性に目を向け、生産と消費に関する環境負荷の大きさを知る。
私たちの消費行動は、一番身近な投票行動であるという意識をもち、自分たちが何気なく生産・消費・廃棄するライフスタイルをSDGsの様々なゴールと結びつけることによって見直し、改善をはかる。

選択肢 備考
知識獲得型(Knowledge) 知識の獲得を主たる目的とする。
[形成的評価の例]獲得を目指す「知識」は何か?
個別的知識を小テスト、統合的知識をレポートで評価。
技能習得型(Skill) 技能(スキル)の習得を主たる目的とする。
[形成的評価の例]習得を目指す「技能(スキル)」は何か?
実践結果とその振返りで、自己評価・同僚評価(注3)。
認知変容型(Cognition) 認知・態度の変容を主たる目的とする。
[形成的評価の例]変容を期待する「認知・態度」は何か?
想定される認知バイアスや態度を事前アンケートで評価、学習後の変容を事後アンケートで評価。事前・事後の比較で「認知・態度」の変容を評価。

5.2●成績評価(Grading System Section)

選択肢 備考
[形成=成績] 形成的評価による教育指導を全面的に成績評価する方法
(例)形成的評価の内容を点数化して取り入れる
[形成→成績] 形成的評価による教育指導の一部だけで成績評価する方法
(例)形成的評価の提出状況だけを点数化して反映させる
[形成≠成績] 形成的評価による教育指導を成績評価に取り入れない方法
(例)形成的評価は用いず、レポート・アンケート等で成績評価する

5.3●働き掛け(Encouragement Section)

【働き掛けについての特記事項を書く】

選択肢 個数(半角数字) 備考
授業素材の「核」の個数(Number of Leaning Nucleus) 24 原理的に1以上で、一般的に複数個:学習の素材となる核の個数。一般には、教授内容(what)のための核と動機づけ(why)や振り返り(reflection)の学習素材からなる。
ガニェ指標の個数(Number of Gagne Index) 6 変域[0, 9]:教授法的側面からの学習の容易性の指標で、ガニェの9教授事象(Gagné's Nine Events of Instruction)にどの程度のっとっているかの度合い。9教授事象(注意喚起、目標提示、前提条件、新事項提示、指針提示、練習機会、振返機会、成果評価、保持移転)のうちのいくつが該当するかで算出。
場設モードの個数(Number of safety-mode) 19 指示(-1)⇔開放(+1):「主体的に学ぶ」態度を心理的安全性の観点から促すために、学習者の情意的側面への働きかけによって場を設える教員の言動。「指示」:学生の学習行動を促す教員の明確な指示、「開放」:安心な学習態度に導く教員の言動。
対話モードの個数(Number of Dialogue-mode) 6 自己(-1)⇔同僚(+1):「対話的に学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「自己」:自己内の対話、「同僚」:同僚との対話を促す教員の言動。
視界モードの個数(Number of Birdeye-mode) 9 虫目(-1)⇔鳥目(+1):「深く学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「虫目」:虫の目(具体化)の視点、「鳥目」:鳥の目(抽象化)の視点に導く教員の言動(具体化は形式論理の「演繹推論」、抽象化は「帰納推論」に発展的に対応)。
事由モードの個数(Number of Warrant-mode) 11 事実(-1)⇔理由(+1):「深く学ぶ」態度を促すために、学習者の認知的側面への働きかけによって場をゆさぶる教員の言動。「事実」:事実や事実の記述、根拠、「理由」:理由を与える意味や価値、論拠に焦点を当てる教員の言動(事実は非形式論理の「根拠」、理由は「論拠」に対応)。

本文

【分析担当】阪井和男(明治大学)
分析表:[File] slu80_sdgs028_kono_TBL.pdf
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分析図:[File] slu80_sdgs028_kono_FIG.pdf
https://drive.google.com/file/d/1Nh5vv5OwaWnfufp5RIiP0mb399v6IUMq/view?usp=sharing